在宅医療とは、「住み慣れたご自宅で、安心して療養生活を送るための医療」です。
通院が難しい患者様のもとへ、医師や看護師が定期的に訪問し、診察・治療・健康管理を行う医療です。高齢化が進む社会において、ご自宅での療養を希望される方を、地域全体で支える仕組みとして非常に重要な役割を担っています。
誰のための医療ですか?
在宅医療の主な対象は、病気の進行や身体状況の変化により、「寝たきり」の状態にある方や「病院への通院が困難」になった患者様です。
加齢や病気により、外来に通うことが難しくなった方でも、住み慣れた場所で安心して生活を続けられるよう、患者様一人ひとりの“かかりつけ医”として、医療を切れ目なくお届けすることを使命としています。
・ ご自宅、施設での療養を強く希望される方
・ 病院への通院が困難な方
・ 寝たきりの方、または寝たきりに準じる方
・ がんなどの治療をご自宅、施設で行っている方
・ 退院後、ご自宅・施設で療養生活を送られる方
・ ご自宅・施設での在宅酸素やカテーテルなどの医療管理が必要な方
・ ご自宅で緩和ケアをご希望の方
在宅医療の3つの大きな安心
当院(高洲在宅クリニック)が提供する在宅医療の大きな特徴は、そのサポート体制の「安心感」にあります。
1. 24時間365日、緊急時にも対応
在宅医療を受けている患者様やご家族が最も不安に感じるのは、「夜間や休日の急変」です。
当院は**「在宅療養支援診療所」**の施設基準を満たしており、24時間365日体制で医師や看護師と連絡が取れ、医師による緊急往診に対応できる体制を整えています。これにより、急な体調変化にも迅速に対応し、ご本人やご家族の不安を軽減します。
2. QOL(生活の質)を重視した医療
私たちは、単に病気を治すことだけを目指すのではなく、患者様一人ひとりの「どう生きたいか」を大切にし、QOL(生活の質)の向上を最優先に考えた医療を提供しています。
また、人生の最終段階をご自宅で迎えたいと願う方のために、ご自宅での「お看取り」も大切に行っています。
3. 医療と介護の強固な連携体制
在宅医療は、医師だけで完結するものではなく、地域の様々な専門職との「チーム医療」が不可欠です。
・ 地域で多職種連携を築いており、訪問看護・薬局・入院・専門外来の視点を含めた総合的なサポートが可能です。
・ 現在、当院は有料老人ホームやグループホームなど約25施設と契約し、継続的な訪問診療を実施しています。また、特別養護老人ホーム(特養)の協力医療機関(配置医/嘱託医)としての体制も整えています。
・ デジタル連携による情報共有の円滑化 連携をよりスムーズにするため、電子カルテを用いての情報共有を行っています。関連クリニック、訪問看護ステーション、薬局、介護サービス事業者などと円滑に情報を共有し、患者様がより安心して自宅での療養を送れる体制を構築しています。
在宅医療は、患者様がご自宅という「暮らしの場」で、「病気」と向き合いながら、自分らしい生活を続けていくための土台となる医療サービスです。地域の関係機関が一体となり、この大切な暮らしを支え続けます。
